兼業農家の米づくり

私は、兼業農家です。日頃より、安心・安全なおいしい米づくりをしたいと思っていましたので、令和元年にあわせたわけではありませんが、以前より興味がありました「還元塩ミネラル農法」(圃場に塩をまいて米を作る)で米を栽培してみました。結果は、食味についても良好で、農薬の削減もできました。というわけで、令和2年は還元塩ミネラル農法+αでパワーアップし、特別栽培米の基準、農薬5割削減・化学肥料5割削減を目標として、スタートします。

9月12日の生育状況

 6月25日に田植えを行ったにこまるは、8月30日が出穂と判断しました。例年のことですが、1回目の田植えから1週間後の田植えですので、普通、出穂も7日遅れと思われますがいつも早く、今年の場合は、3日遅れただけです。何が影響しているかわかりません。光合成細菌又はセルエナジーの効果かもしれません。

 今年は順調に生育していましたが、台風11号により被害を受けました。出穂1週間後くらいが風の被害を受けやすく、最悪の時期になりました。

台風の風による白穂です

 幸い、当初より進路がずれ、風が弱かったのでこの程度で済んでいます。

台風から1週間後。

 風の影響で斜めに倒れていましたが、まだ稲が若いので、写真のように根本は斜めですが、そこから真っすぐに立ち上がってきています。

 南の海上熱帯低気圧あり、台風14号になるという予報です。予想進路では、天草沖が予想され、最悪のコースになりそうです。

 稲刈りまで約1か月、まだいろいろありそうです。

出穂

 出穂とは、1株から17~20本穂が出ますが、その半分、圃場全体で50%位穂が出た時期を出穂といいます。

後ろの看板は触っていませんので成長の比較ができます。

 6月18日に田植えを行ったにこまるの出穂は、今年は8月27日と判断しました。

 稲刈りは、積算温度で1,050℃になる10月9日前後と予想します。

 6月25日に田植えを行ったにこまるは、少し早く9月1日前後になりそうです。

1週間後に植えた圃場の走穂確認

 

予定どうり1週間後に走穂確認

 最初の田植えから1週間後に田植えを行いましたが、原因はわかりませんが、苗が黄色みがかり、葉っぱの先端が枯れるという状況でどうなるかと心配しましたが、なんとか正常な生育状況になってきました。あとは、化学農薬を使用しませんのでカメムシの被害が出ないことを祈るばかりです。

開花の様子

 今日現在、2割程度の出穂状況です。

 今までは、ヒノヒカリ又は森のくまさんを最初に作っていたので、にこまるとの違いに気づきませんでした。にこまるは出穂だけ確認し開花の様子は見ていませんでした。

左は上部、真中は中央部、右は下部の部分が開花

 写真がわかりにくいので拡大して見てください。

 開花は、このように1日で穂全体が開花するのでなく、何回かに分けて開花します。

 開花している時に雨が降れば受粉できませんので、リスク回避のために何回かに分けて開花すると言われています。

 今回、私が言いたいことは、ヒノヒカリや森のくまさんは、穂が出てしまってから開花していましたが、にこまるは7~8割は、写真のように出穂しながら開花しています。受粉できる時に開花するという種の保存に対する生命力が強いのかな思われます。

番外編

カライモと里芋

 右側が里芋、左側がカライモです。

 カライモは、紅はるか、金時、紅あづま、シルクスーイトの4品種です。

 9月下旬に収穫しますので、玄米で注文され、納屋まで取りに来てくださる方にはお土産で進呈しています。

 里芋は、11月頃から収穫しますので、そのころ取りに来られた方はラッキーかもしれません。

走り穂

 6月18日に田植えを行った田んぼで、最初に穂が出る「走り穂」を確認しました。

予想では、8月20日または21日と思っていました。

 走り穂から4,5日目で一斉に穂が出だし、1週間目くらいが出穂(全体で穂が50%出た状態)になります。

 田植えの日数から8月26日位が出穂かなと思っていましたが、だいたい予想どおりに進んでいます。

 刈り取りは、出穂から積算温度で1050℃、10月7日前後になりそうです。注文いただいた方には、10月10日頃からお届けできると思います。

生育状況

 にこまるの生育状況です。

6月18日に田植えを行った圃場です。

 今年はセルエナジーの効果でジャンボタニシ対策ができていると思い油断した結果、食害の被害が受けました。

 田植え後、5週目やっと見た目、あまり食害の被害が目立たなくなりました。

 天候の影響で、中干しが例年に比べ1週間遅れそうです。

 

6月25日に田植えを行った圃場です。

 写真ではわかりにくいですが、1週間前に田植えを行った圃場に比べ生育が遅いです。

 この圃場へ、2回目の光合成細菌を流し込んでいるところです。

 3回目は、中干し終了後、水を入れるときに行います。

 今のところ、両圃場とも病害虫の影響はありません。このまま収穫までもってくれればいいのですが。